1歳の子供がいたずらをした時、どんな
対応をしていますか?叱る?見守る?
1歳の子供に叱ると、ヘラヘラ笑って
ちっとも理解してくれない!という
悩みを持つお母さんて意外と多いんです
よね。
1歳に叱ると笑う理由や、叱り方
のコツをご紹介します。
目次
1歳に叱ると笑うのはなぜ?
1歳になりたての子供はあんよが出来る
ようになったり、手先もいくぶん器用
になって新たな世界が広がります。
そうなると大変になるのが、いたずら。
本人はその気がなくても、「やめて!」
「危ないからやっちゃだめ!」という
ようなことが増えてきますよね。
親としてビシッと叱ったつもりでも、
子供は何故かニコニコ・ヘラヘラ。
聞いてるのかな?わかってるのかな?
となんとなく不安になるお母さんも
いるのでは?1歳の子供に叱ると笑う
理由を解説します。
お母さんに笑っていてほしい!
叱るとき、お母さんはどういう表情を
しますか?真面目な顔をして「お叱り
モード」の表情を作りますよね。
イライラしているときは眉間にしわが
寄り、目も吊り上っているかもしれ
ません。
こんな表情を見て、子供は「いつもの
お母さんじゃない」ということにまず
気付きます。
「壁にいたずら書きしちゃだめ!」と
叱って言葉の意味が一語一句すべて
わかっていないとしても自分がやった
何かのせいでお母さんが笑っていない
事は理解します。子供は大人が想像
している以上に様々なことを理解して
いますが、子供にとって叱られる内容
よりもお母さんが厳しい顔をしている
ことの方が一大事なんです。大好きな
お母さんが笑っていてくれることが、
子供にとっては何よりも大事なこと
なんですよね。
「まぁまぁそんな顔しないで、笑って
よお母さん」というような気持ち
なんでしょうね。
こっちは真面目に叱ってるのに!と
思ってしまいますが、そんな理由で
笑っているんだと思うと可愛く思え
てきちゃいますね。
心のダメージを少なくしている
生まれ持った気質や、少しずつ身に
ついてきた性格で、叱られるのが
極端に苦手な子、という子がいます。
”叱られる=お母さんや先生が怒って
いること”が、その子にとって心の
ダメージとなる場合、本能的に逃げ
ようとして笑ったり目をそらしたり
することがあります。とはいえ、1歳
になりたての子供の気質や性格を見抜く
ことは容易いことではありません。
成長するにつれ「どうやらうちの子は
叱られるのがものすごく苦手らしい」
と分かってきますから、成長を見守り
ながら対応していきましょう。
1歳への叱り方とは?
まだまだ言葉や状況を理解出来ない1歳
の子供に対して叱るときはどういった
点に注意すればいいのでしょうか?
叱ってもわからない時期を、自分で
学ばせる時期だと考え方をかえてみる
とお母さんも楽になりますよ。
ポイントごとにご紹介しますね。
叱らなくていい環境をつくる
例えば、お母さんのスマートフォンが
無造作に床に落ちていたら子供は
「あっ!お母さんがいつも楽しく遊んで
いるおもちゃだ!」
と飛びつきます。しかしこれを
「触っちゃだめ!」とお母さんが叱った
ら子供はどう思うでしょうか。
子供にとってお母さんのスマートフォン
は楽しそうなおもちゃにしかすぎません。
「僕だってそのおもちゃ使いたい!」と
怒って泣くでしょう。
触られたくないものや危険なものは出来る
かぎり排除して、叱らなくていい環境を
作ると、子供も親も余計に腹を立てなく
てすみますし、何より安全です。
経験させてみる
ソファーやテーブルなど、どうしてもよじ
登ってしまって危険だけど、どかせない
ものってありますよね。
そういうものは下にクッションや座布団
などを敷いて落ちても痛くない・けがを
しないようにしてあげて、ある程度自由
にやらせてあげてもいいと思います。
落ちたら痛かった、という経験をしたら
落ちないようにするにはどうしたらいい
んだろう、と子供は自分で考えます。
環境を整えて、怪我をしないようにした
上で経験をさせるのも、子供にとって
は大事なこと。
落ちて痛いと泣く子供に「痛かったね。
椅子から降りるときはこうやって
あんよから降りようね」とわかるまで
教えてあげましょう。
やみくもに「ソファーに乗っちゃだめ!」
と叱りつけるより、何度か失敗を経験
させると、自身の経験を生かすように
なってきますので、いつの間にか
出来るようになったり、危険なことを
しなくなったりします。
親も子供になってみる
1歳への叱り方で悩むのが、お友達同士の
関わり合いのことですよね。おもちゃを
取った・叩いてしまった。どうしても
ありますよね。
子供にしてみれば意地悪しているつもり
がないことはわかっているものの、相手
のお母さんの気持ちを考えると叱らない
わけにはいきません。
「お友達のおもちゃは取っちゃだめだよ」
「お友達のことを叩いちゃだめだよ」
としつこく教えていけばやがてわかるの
ですが、叱ってもわかるのかなぁと
悩んでいた私が実践した荒療治を紹介
します。
それは、お母さんが子供になって子供と
関わることです。
娘が1歳2ヵ月のときに試してみました。
私(母親)が、娘のおもちゃで遊んで
いると「それちょうだい」と言わんばかり
に奪っていきます。そのタイミングで
私も娘のおもちゃを奪い返しにいきます。
もちろん娘は怒ります。でも私も
「おもちゃ取らないでよ」と怒ります。
すると娘はイライラして私を叩きます。
私も娘を軽~く叩いてやり返します。
すると娘はもーっと怒ってわぁわぁ泣き
ます。泣き止むまでしばしそのまま泣か
せて、落ち着いたのを見計らって私は
母親に戻ります。
「おもちゃ取られたらいやでしょ?」
「叩かれたらいやでしょ?」
娘は一応、納得したような顔をして
いました。
これが功を奏したのか、娘はお友達から
おもちゃを取ったり叩いたりしなくなり
ました。子供の性格によるところもある
かもしれませんが、子供の反応を見る
のはなかなか興味深いことです。
意外と頑固だなとか、おもちゃにあんま
り執着がないんだなとか、色々と発見
出来ることもありますよ。
まとめ
叱ることは時に必要なことですが、子供
も親もお互いにエネルギーを使います。
少し考え方や見方を変えるだけで不必要
に叱らなくても、良くなる場合もあり
ます。
子育て奮闘中のお母さん達、共に楽しみ
ながらがんばりましょうね!