子供の鼻に異物が入ってしまった!
こうなるとどうしようと困惑しますよね。
先日、2歳の娘が鼻に異物を入れてしまい大騒ぎになりました。
しかも診療時間外の19時に…!
あちこち電話して、結果的に救急外来に行きました。
両親揃ってあわあわしてしまったエピソードを紹介します。
目次
子供の鼻に異物が!診療時間外はどうしたらいいの?
我が家の2歳8ヶ月になる娘。
直径8mmほどのビーズを「まめ」と呼んでおままごとをするのにハマっています。
テレビを見ながらこの「まめ」のにおいをかいでいたときに誤って鼻に入れてしまったのです。
時刻は19時。
耳鼻科も小児科も診療時間は終わっています。
診療時間外の子供の怪我にどう対応したかまとめました。
事故や怪我が起こらないことが一番ですが、万が一起きてしまったとき参考になさってください。
夜7時 ビーズが入っちゃった!
親が言うのも何ですが、物わかりのいい子で「これを口に入れちゃダメ」と言っておくとしない子です。
(超慎重派なのかもしれませんが…)
そんな子なので、ビーズで遊ばせる時も「お口や鼻に入れちゃダメだよ」と言って遊ばせていたんです。
ビーズが入ってしまったとき、娘はパパの膝枕でテレビを見ていました。
普段から気に入ったおもちゃをずっと握りしめている子なので、その日はビーズをずっと握りしめていたんです。
握りしめながらビーズを眺めたりにおいをかいだり、いつも通りの風景です。
そのとき私と夫は食事を終えておしゃべりをしていました。
おしゃべりの最中、突然「ぴー!」と泣く娘。
突然の泣き声にびっくりして、どうしたの?と聞いてもどこが痛いとも何がなんだとも言わない娘。
その時、夫が「持ってたビーズがない!」と大騒ぎ。
娘にビーズの行方を聞いても泣くばかりで教えてくれません。
なんとか押さえつけて鼻を見てみましたが、涙からの鼻水が溜まっていて、見つけられず。
どうしたもんか、と言っているうちに泣き止み「まめお鼻に入ってないよ」と白状する娘。
入ってないよってわざわざ言うってことは入ってるんだろうなぁ…と思い、鼻水を拭き取ってもう一度見てみると…あったー!
けど、絶対取れないとこにあるー!!!
時刻は夜19時。
明日朝イチ耳鼻科に行けばいいか、とは思ったもののなんとなく胸騒ぎがしたので、
小児救急電話相談(#8000)に電話をかけてみました。
鼻に球体の異物が入った状態で眠ってはダメ!
電話口の看護師さんにアレコレと説明すると、
「鼻に球体の異物が入った状態で横になって眠ると、喉に落ちて窒息する可能性があるので今夜中に必ず取り除いてください」
とのお答えが。
てっきり「痛がってないなら朝イチ耳鼻科に行って」と言われるのかと思っていたので、
このお答えにはドキッとしてしまいました。
電話してよかった…
家で出来る対応としては
・こよりを作って異物の反対側の鼻穴に入れてくしゃみを何度かさせる
・鼻がかめるようならかませる
の2点と言われました。
親が指を入れて取り除くこうとすると、余計に奥に入ってしまうので絶対にやめてと言われました。
しかし、娘はこよりを鼻穴に入れるのも恐ろしく、大泣きで逃げ回り失敗。
鼻はまだかめないので、鼻をかむのも×。
こうなるともう病院のお世話になるしかありません。
電話口の看護師さんに夜間診療の病院を教えてもらうことにしました。
最終的には救急車呼んでと言われ余計に慌てる両親
夜間診療の診療所は自宅のすぐ近くにあるのですが、
その日にいる当番医のお医者さんが小児の耳鼻科に対応しているかと言えばそうでないかもしれないとのことで、
受診の前に必ず電話で確認するよう言われました。
もし対応していなかったら?と聞くと、
「救急車呼んでください。小児の耳鼻科に対応しているお医者さんを探して連れていってくれますから」
…きゅ、きゅ、救急車?!
救急車に乗ったことも呼んだこともない両親。
救急車の言葉に慌てふためいてしまいました。
慌てふためく両親をよそに、娘は元気に遊んでいます。
痛くないならまぁ良かった…。
小児救急電話相談を終え、夜間診療の診療所に確認の電話をしました。
すると「今日の当番医の先生ではちょっと…」。
ここで救急車を覚悟しましたが「隣県の大学病院の救急外来に電話して対応してくれるか聞いてみてください」とのこと。
おお!神様!
救急車を呼ばなくて済むかもしれない!
隣県の大学病院までは車で20分ほど。
ここでなんとか対応してほしいと祈りつつ電話をしてみました。
いざ救急外来へ!
電話すると「大丈夫です」と回答をもらいました。
隣県ですから、乳幼児医療費助成制度は使えません。
保険証と多めの現金を持って出かけました。
救急外来の受付で電話した旨を伝え、指定の用紙に記入して待つ事30分。
娘の処置の順番が回ってきました。
耳鼻科医ではあるものの、どうやら小さい子供は不慣れな様子。
娘の尋常じゃない泣き声を聞きつけ、なんだなんだとお医者さん達が5人集まり…
最終的に5人がかりで無事取れました!!
処置室ではお医者さんや看護師さん達の拍手が起こり、私も夫も一安心。
何度もお礼を言い、病院をあとにしました。
娘はしばらく思い出し泣きしていましたが、帰りの車ではぐっすり眠りました。
診察料は返金の可能性あり!
救急外来で支払った診察料は、保険適用で1480円でした。
もっと高いと思っていたので「救急なのにこんな安くていいの?」と少々驚き。
翌日、現住の市役所に県外の病院で診察を受けた旨伝えると、手続き後に返金されるとのことでした。
用紙を記入して市役所に提出し、後日振り込まれるそうです。
ちなみに私が住んでいるのは埼玉県・受診した病院は東京都でした。
自治体によって異なるかもしれませんが、県外の病院を受診した際は要確認です。
診療明細・領収書・処方箋など病院でもらった書類は必ず持ち帰り、保管してくださいね。
まとめ
これを機にビーズ遊びはもちろん禁止にしました。
娘も「しょうがないね、あんなことがあったんじゃ」という感じで騒ぐこともなくビーズを手放してくれました。
2歳だから大丈夫だろう。
物わかりがいいから大丈夫だろう。
あの時私がそう思ってしまった為に、鼻に入ってしまうし、挙句の果てにお気に入りを母に取り上げられてしまった娘。
怖かっただろうな、痛かっただろうな、本当に本当にかわいそうなことをしたと、とてもとても後悔しました。
それと同時に「小児救急電話相談に電話してよかった」と心から思いました。
診療時間外にこれはちょっとまずいかも、と思ったら【#8000 小児救急電話相談】でまずは相談です。
皆さんも私のような失態をしないよう、いま一度気を付けて下さいね。