子供に食べ物の好き嫌いがあるために
給食などで苦労すると親はとても悩みますね。
今回は子供の好き嫌いは親のせいなのか?
それとも子供のわがままなのか?対応
策をご紹介します。
目次
子供の好き嫌いは親のせい?
ずいぶんと乱暴なタイトルですが、子供
の好き嫌いは親のせい!なんて言われた
ら傷つきますよね。
大人とはいえ、好き好んで食べ物を好き
嫌いしている人はいないと思いますが
子供の好き嫌いを助長させてるのが
実は親だった、というケースもあります。
どんなケースがあるのか2つご紹介
しますね。
子供の前で食材を否定する
例えば、パパがピーマンが嫌いで、ママは
ピーマンが好きだとします。そんな家族の
今夜のおかずはピーマンの肉詰めです。
ママはピーマンの肉詰めが好きなので、
子供に「おいしいよ」「おいしいね」と
食べますので、子供もおいしく楽しく
食べています。
ところがパパが「うわっ!ピーマンだ!
ピーマン大っ嫌い!まずい!」と、子供
の前で言ったらどうでしょうか?
こんなこと言われたら大人でも嫌な気持ち
になると思いますが、子供も同様に嫌な
気持ちになるでしょう。
「ママが作ったピーマンおいしいのに」
と悲しい気持ちになるかもしれません。
そして、その子供は次回ピーマンを見た
ときにまた悲しい思い出を思い出して
しまい、食べたくなくなるということ
も充分にありえます。
子供が好き嫌いをする原因は、
・苦味、酸味があって食べられない
・その食べ物で嫌な思いをしたことがある
・初めて見て何かよくわからないから
食べられない
大きく分けてこの3つだと言われています。
この例の家族の場合だと、2つ目の嫌な
気持ちを思い出すから食べられなくなる
というのが当てはまりますね。
子供に親が好き嫌いしているところを見せる
前述のピーマン嫌いのパパのお宅を例
にとってご説明します。
パパはピーマンが嫌いですが、肉詰め
のハンバーグ部分は大好き。ピーマン
は残してハンバーグだけ食べました。
「パパ、ピーマン残ってるよ」
「パパはピーマン嫌いだからお肉だけ
食べたんだよ」
子供の指摘に対して「食材が嫌いだから
残した」と公言しています。
こんな風に子供に言ってしまうと、
子供も「僕も嫌いなものは残していい
んだ」と思ってしまいますよね。
このようなときはもうパパにがんばって
もらうしかありません。子供はなんでも
親の真似をしますから、がんばって食べる
姿を見て、食べられて喜ぶ姿を見て
子供もいつか嫌いな食材に出合ったとき
にがんばろうと思えるでしょう。さすが
にえずくほど嫌な食材は、ママに相談
してださないようにしてもらったり
調理方法を工夫してもらえるようにする
など、大人同士で解決しましょうね。
子供の好き嫌いはわがままなの?
子供の好き嫌いがはっきりしてくるのが
2歳ごろと言われています。1歳半ごろ
離乳食が終わり、幼児食へ移行して
慣れてきたころですね。
このころにはアイスやケーキもデビュー
して、ご飯以外のおいしいものを知って
しまっているかもしれませんね。
子供の味覚は甘味・旨味・塩味を
おいしいと感じ、苦味・酸味・辛味は
本能的に毒だと感じます。
子供は大人の味覚の3倍といわれ、敏感
なので特に苦味や酸味は苦手なのです。
ゴーヤや生のピーマンを子供に食べさせ
て、嫌いと言われてもそれはしょうが
ないことですから、この場合はわがまま
ではありませんね。
好き嫌い=わがままとなるケースは
親がどう受け止めるかで変わって
きます。どんなケースがあるか2つ
ご紹介しますね。
機嫌が悪いなどのイヤイヤで好き嫌い
今日はどうもお子さんの機嫌が悪い日。
ママは朝から手を焼いています。
夕飯に大好物のハンバーグとトマトを
だしたら「いや!食べたくない!
僕これ嫌いなの!」と言って食べて
くれずにお皿をひっくり返しました。
これはわがままですよね。機嫌が悪い
からすべてが嫌!となってしまってる
ケースです。
好きな物ばかり食べたいから好き嫌いする
前述のハンバーグが大好物のお子さん。
ママは張り切ってたくさんハンバーグ
を焼いたので、お子さんの前には夢の
ようにてんこ盛りのハンバーグが。
「ハンバーグでお腹いっぱいにしたい
から付け合せの野菜もご飯も嫌い!」
こんなパターンもありますよね。これ
もわがままで好き嫌いを言っている
ケースです。
子供の好き嫌いにどう対応する?
好き嫌いをするケースは前述の通り
本能や思い出で好き嫌いをするケース
と、そのときの機嫌や気分で好き嫌い
をするケースがあります。
本能や思い出で好き嫌いをする場合は、
無理強いすると余計に嫌いになって
しまうこともありえますので、調理法を
工夫したりして少しずつ好きになって
もらえるようにする必要があります。
大人になったらピーマンの苦味を
おいしく感じられるようになった、と
いう話はいくらでも聞きますものね。
そのときの気分で好き嫌いする場合は
「じゃあ一口だけ食べてみよう」と
親が譲るといいかもしれません。
イヤイヤしている子供に対して、親も
同じようにイライラしていると、いつ
までも平行線です。
機嫌が悪いことや成長の一環である
イヤイヤを認めた上で、一歩だけ進ま
せてみる。
一口だけでも食べたら大げさに褒めて
あげましょう。本来嫌いでないものを
嫌いと言っている状況ならば、一口
食べてみたらいつも通り食べてくれる
かもしれません。
いきなり全部クリアするのは子供に
とって大変なこと。
まずは機嫌を直してもらって、その次に
少しだけがんばってもらえば、すんなり
いくことも考えられます。
押してだめなら引いてみろ、の精神で
焦らずいきましょう。
まとめ
筆者は好き嫌いがなくなんでもおいしい
と思えるタイプですが、娘はトマトと
カレーライスが苦手なようです。
もちろん私はカレーライスもトマトも
好きですから、娘は私の真似をしている
わけではなく今の味覚には合わないよう
ですね。
なので無理強いはさせておらず、
一口だけ頑張らせてみています。
一口だけ頑張ることで自信に繋げて、
好き嫌い以外のことでもチャレンジ
してみようという子になってくれ
たらいいなぁ、という密かな母の思い
も隠れています。
食を通じて成長し、楽しさや喜びを
感じとってほしいですね。