もうすぐお産を控えた妊婦さんは
赤ちゃんとのこれからの生活が待ち
遠しくもあり、少し不安な気持ちも
あると思います。
赤ちゃんと退院したその日から生活
が始まりますが、育児雑誌や育児書
には「産後は安静に」と書かれて
いることが多いですよね。
とは言っても、洗濯や食事の支度
など、やらなければいけないことは
ありますし、赤ちゃんが外出出来る
ようになるまで一歩も外に出れない
というのはなかなか現実的なこと
ではありませんね。
今回は産後はなぜ安静にしなければ
いけないのか、安静の程度について
まとめました。
目次
産後は安静にしなければいけないのはなぜ?
出産は女性の身体に大きな負担を与え
ます。私は助産師さんから
「全治1ヵ月の重傷を負ったと思って
生活してください」と
言われて驚いてしまいました。
それほどまでの負担というのはどんな
ことなのでしょうか?
骨盤が開ききっている
骨盤は赤ちゃんを通りやすくするために
大きく開きますね。産後まもなくは、
骨盤がぐらぐらしてまともに歩けません。
股関節が痛んだり、腰が痛かったり。
身体がギシギシ・ぐらぐらしているよう
で、どの動作をするのも大変です。
最近では整骨院などで骨盤調整をして
くれるところが増えてきました。
産後なるべく早めに骨盤の開きを調整
すると身体の回復が早まります。
子宮が回復していない
妊娠前の子宮はちょうど卵くらいの
大きさをしています。この子宮が赤ちゃん
が大きくなるにつれどんどん大きくなり、
臨月には容積は妊娠前の2000倍ほど
の大きさになります。大きく広がった
子宮は、6~8週間かけて少しずつ元の
大きさに戻りますが、子宮の収縮に
伴って「後陣痛」「後腹」と呼ばれる
痛みも人によって発生します。私は
ほとんど感じませんでしたが、人によって
は痛くて眠れない方もいるようです。
子宮の回復には、子宮に残った血液
や胎盤を排出する「悪露」も必要不可欠。
子宮が回復しないと悪露が1ヵ月以上
続いて余計に身体に負担を与えます。
子宮を回復させるには身体を休める
ことが一番大切。休めるときはゆっくり
休ませてあげましょう。
目が疲れる
出産後、胎盤を身体の外に出すために
胎盤を剥がしたときに出血します。
普通であれば出血多量にはなりませんが
それでも出血していることは確かです。
この一時的に貧血状態になることに
よって血液が目の細かいところまで行き
届かずに、むくみ・目の疲れが起こると
されています。
私も経験しましたが、どうも目のピント
が合わず、テレビを見るのもスマホを
見るのも目がしょぼしょぼしていました。
目が疲れるなぁと思ったら、スマホや
テレビは必要以上に使わない・見ない
ようにしましょう。アイマスクやホット
タオルを目に乗せるのも効果的です。
産後の安静はどの程度のことをいうの?
産後は「床上げ1ヵ月」といい、1ヵ月
は横になって体を休めるようにいわれ
ていました。
これは、昔の女性たちの家事が大きな
負担になっていた頃に言われていた
言葉です。現代では昔に比べると魔法の
ように家事の負担が軽くなっていますが
どうしても1ヵ月は横になって休んで
いないといけないのでしょうか?
家事はどれくらいやっていい?
洗濯を洗濯板でやっていたり、スイッチ
一つでご飯が炊けなかった時代のママ
達は家事に多大な時間と労力を割いて
いました。
ほうきで履き、ちりとりでごみを集め
ぞうきんがけをする。掃除一つとって
みても動作が多く、産後の身体には負担
が大きいものでした。
なので、昔の女性たちは「産後1ヵ月は
家事をせず横になっていなさい」と
いっていたんですね。
もしご自身が負担にならなければ
毎日掃除機をかけ、洗濯、炊事をしても
身体には問題ありません。
ただ、産後は前の章でも書いたように
骨盤がぐらぐら、子宮がシクシク痛み
目がしょぼしょぼ、加えて夜間の
赤ちゃんのお世話も加わりますので
とっても疲れやすく、いつでも眠い
です。ご自身の無理のない範囲で、
掃除や洗濯がしたくなったらする
程度にしておきましょう。
私は産後とても調子が良く、赤ちゃん
もよく寝ていてくれたので張り切って
家の中の大掃除をしていたら、翌日
立ち上がれなくなるほど身体が疲れ
てしまいました。産後の無理という
のはこのことかと実感して、翌日
からは最低限の家事しかしないよう
にしましたよ。
ママも外出してはいけないの?
赤ちゃんは生後1ヵ月を過ぎるまでは
外に出ないように指導されます。
赤ちゃんを一人残してママがちょっと
コンビニへ…というわけにはいきません
ので必然的にママも1ヵ月外に出れなく
なるのですが、私はこれが一番
辛かったです。赤ちゃんと1日中一緒に
いて、なんとなくひとりぼっちになって
しまったようなそんな感覚で寂しく
なってしまいました。
ママは、体調が良く赤ちゃんのお世話を
少しの間だけ代わってくれるパパや
親御さんがいるのなら気晴らしにコンビニ
へ行ってみたりスーパーに行ったり
しても大丈夫です。
丸1日ショッピングに出かけられるのは
もう少し先になりますが、気分転換に
なりますよ。
まとめ
妊娠中から続く「これをしてはいけない」
「あれを食べてはいけない」が産後も
続くのかと思うと、だんだんうんざり
してきますよね。
産後の安静は「これをしてはいけない」
ということはありませんが、一つ言える
のはとにかく「無理をしない」です。
疲れたなと思ったときはもうがんばらず、
ごろごろする。
眠れるときに眠かったら我慢せずに眠る。
眠くなければ無理に寝なくてもいいし、
ごろごろしたくなければ座ってても
立ってても大丈夫です。
自分の身体を一番に考えることを
心がけるようにしてくださいね。