緑黄色野菜であるほうれん草は
お子さんにもたっぷり食べさせたい
野菜ですよね。
しかし、中にはえぐみや青臭さが
いや、という理由でほうれん草が
嫌いなお子さんもいるようです。
ほうれん草はしっかりと下処理を
することでえぐみや青臭さは消え
美味しく食べられます。
今回は失敗なしのほうれん草の
あく抜きの方法と共に、ほうれん草
の美味しいレシピもご紹介します。
目次
ほうれん草のあく抜きを失敗しない方法
ほうれん草にはビタミン、カルシウム、
ミネラルなどの栄養素が豊富に含まれて
います。柔らかい葉としゃきしゃきと
した茎が美味しいですよね。
茹でなくても美味しく食べれそうですが
茹でてあく抜きをする必要があります。
それは、ほうれん草に含まれている
シュウ酸という成分を取り除くためです。
シュウ酸を取り除くことが、あく抜きと
言われています。
シュウ酸を過剰に摂取すると、尿路結石
や腎臓結石などの結石が出来やすく
なってしまうのです。
毒ではありませんので、毎日過剰に生の
ほうれん草を摂取しないかぎり、心配
しなくても大丈夫ですよ。
ただ、このシュウ酸を取り除かないと、
えぐみがあり、口の中がザラザラ、
ギシギシした感じになります。
茹でればシュウ酸は水に流れでていき
ますので、味を損なわない為にも
ほうれん草は茹でてあく抜きをして
から調理しましょう。
あく抜きの方法は、ほうれん草を加熱
してから、水にさらすというのが
一般的です。
急いでいるときはレンジで加熱したり、
蒸篭やシリコンスチーマーで蒸して
加熱する方もいると思います。
このやり方は間違ってはいませんが、
シュウ酸は茹でる方が抜けやすく
なります。
出来たら沸騰してるお湯で茹でること
をおすすめします。
茹でる時間の目安は、ぐらぐらと沸騰
したお湯の中にほうれん草をいれて、
また再沸騰するくらいで引き上げる
というタイミングがベストです。
栄養や食感を損ねすぎずに、あくも
しっかりと抜けて美味しく食べられ
ますよ。
レンジやシリコンスチーマーなどで
加熱するときは、30秒~60秒が目安
です。加熱後はしっかりと水にさらし、
あくを取り切りましょう。
茹でたほうれん草をソテーや、パスタ
などの具材にするのにもう一度加熱
することもありますよね。
あとで加熱するからといって、生の
ほうれん草を茹でずに使うのはおすすめ
しません。
逆にほうれん草にシュウ酸が閉じ込め
られてしまい、せっかくのお料理が
ほうれん草のえぐみで台無しになって
しまいます。
茹でてあく抜きをしたほうれん草は
調理の終盤に入れるようにして、さっと
味をなじませる程度に加熱すれば
食感や味を損なわずに食べられます。
ほうれん草が苦手なお子さんは、
もしかしたらあく抜きが充分ではない
ほうれん草を食べてしまったことが
原因かもしれませんね。
あく抜きをしっかりすればほうれん草
はほんのり甘くて美味しい野菜です。
ぜひお子さんにも食べさせてあげて
くださいね。
生で食べれるほうれん草?
生で調理出来るほうれん草?
茹でてから食べる野菜としてイメージ
が強いほうれん草ですが、ほうれん草
にも様々な品種があります。
・サラダほうれん草
スーパーで見かけたことがある方も
多いと思いますが、サラダほうれん草は
生で食べられるように品種改良された
ものです。
シュウ酸が他のほうれん草に比べて
少なく、生で食べてもえぐみを感じ
ません。
サラダほうれん草のおすすめレシピは
やっぱりサラダにして食べるのが一番
美味しく頂けます。
よく洗って水を切ったサラダほうれん草
をお皿に並べておき、薄切りにした
ベーコンとニンニクをオリーブオイルで
熱します。
ベーコンとニンニクに焼き色がついたら
ほうれん草の上にオリーブオイルごと
回しかけます。
塩・胡椒で味付けをして出来上がりです。
簡単で美味しく、彩りが綺麗なサラダ
ほうれん草、見かけたらぜひ購入して
みて下さいね。
・ちぢみほうれん草
12月~2月の時期にしか販売されない、
冬限定のほうれん草です。葉っぱが
縮れていて肉厚なのが特徴です。
ちぢみほうれん草の特徴は見た目
以外にも、普通のほうれん草より
甘く、濃い味が特徴です。
このちぢみほうれん草はアクが少ない
ので、生のままで調理が出来るので
ほうれん草の栄養をしっかり摂ること
が出来ます。
ちぢみほうれん草を美味しく食べる
には、寒い季節に嬉しいお鍋がおすすめ
です。
常夜鍋、というお鍋はご存知ですか?
美味しくて毎晩のように食べたい、と
いうのが常夜鍋というネーミングの
由来になっています。
お鍋に水と酒を入れ、沸騰したら
しゃぶしゃぶ用の豚肉とちぢみほうれん
草を入れて火を通すだけ、の超簡単な
調理法も魅力的です。
つけダレはお好みによって様々ですが
私はポン酢+ラー油+長ねぎのみじんぎり
で食べています。
1人で一束はぺろりと食べてしまいます。
旬のほうれん草は値段も安価ですので
野菜不足が気になる方にもおすすめです。
ちぢみほうれん草ではなく、普通のほう
れん草を常夜鍋に入れる場合は、さっと
茹でてあく抜きをしてくださいね。
ほうれん草を使ったいつもと違う
美味しいオリジナルレシピ!
ほうれん草は味にくせがないので何に
でも合わせやすい野菜です。
しかし、一度湯通しをしてしまって
いるので、おひたしや和え物などと
いったレシピが定番になってしまい
ますよね。
ほうれん草をいつもと違う食べ方で
食べたい方におすすめレシピを3つ
ご紹介します。
・ほうれん草キムチ
材料:ほうれん草 一束
ラー油・塩・味の素 適量
1.ほうれん草はあく抜きをして
食べやすい大きさに切る
2.ほうれん草に調味料を加えて
味付けをする
味の素が味の決め手!ラー油は唐辛子
が入ったものをおすすめします。
・ほうれん草のツナ和え
材料:ほうれん草 一束
ツナ缶 一缶 牡蠣醤油 適量
1.ほうれん草はあく抜きをして
食べやすい大きさに切る
2.オイルを切ったツナとほうれん草
を合えて、牡蠣醤油で味付けをする
牡蠣醤油が味の決め手ですが、自宅
にない場合はめんつゆで代用出来ます。
・ほうれん草入りホットピザサンド
材料:ほうれん草 一束
玉ねぎ1/4個 食パン 8枚(8枚切り)
ピザ用ソース、とけるチーズ、適量
1.食パンにピザ用ソース、とける
チーズをのせる
2.あく抜きをして食べやすい大きさ
に切ったほうれん草、薄切りにした
玉ねぎをパンに乗せる
3.何も塗っていないパンを乗せて
ホットサンドメーカーで焼く
ほうれん草のソテーが余ってしまった
ときも、このレシピで食べきれます。
コーンやベーコンなどを入れても
美味しいですよ。
おわりに
栄養価の高いほうれん草はちょっと
した一手間を加えるだけで何倍も
美味しく食べられます。
色々な料理に合わせることが出来る
万能な野菜ですので、ぜひ毎日の
食卓に活躍させて下さいね。