初めての育児には常に疑問や戸惑いが
ありますよね。
「発熱」「嘔吐」「鼻水」の症状が
見られると慌ててしまいますが、
赤ちゃんにとってはそれほど特別な
ことでもありません。
しかし、風邪をひいたりなんらかの
ウィルスに感染して症状がでている
ケースももちろんあります。
特に嘔吐の場合は水分補給が大切な
ケアのひとつです。
今回は赤ちゃんが嘔吐した際の水分補給
の方法をご紹介すると共に嘔吐後の
授乳・離乳食についてもご紹介します。
赤ちゃんが嘔吐した際の水分補給
効果的な方法とは?
赤ちゃんは胃の形状がまた未発達です。
大人のようにS状になっておらず、
とっくりのような形をしています。
その為に、胃に入った母乳やミルクが
咳やゲップなどの些細なことで
押し戻されることによって嘔吐を
してしまいます。
これはどの赤ちゃんでもよく見られる
ことで、溢乳といいます。
ゲップやしゃっくりの拍子に「こぽっ」
と出ることや、機嫌よく遊んでいる
ときに口の端から「たらー」と出る
ことがあります。
この場合は赤ちゃんの体調不良に
よるものではないので、特に心配は
いりません。
今回は溢乳ではなく、勢いよく嘔吐
してしまった時の水分補給について
ご紹介します。
勢いよく嘔吐してしまったらまずは
服や体を清潔にしてあげることが
ポイントです。
吐瀉物のにおいで吐き気を誘い、
また嘔吐をしてしまうことがあります。
赤ちゃんを落ち着かせてあげるためにも
また、親御さんが落ち着くためにも
着替えや掃除を済ませるといいでしょう。
なんらかのウィルスに罹って嘔吐を
した場合、ウィルスの作用によって
胃腸の働きが悪くなり、胃が通常
よりも小さくなっています。
嘔吐をした後は、30分から1時間
程度はなにも水分や母乳などをあげずに
様子を見ましょう。
時間を置いたら、白湯や経口補水液を
小さじ1杯飲ませます。
ごくごくと飲ませると、飲んだ分と
胃液を嘔吐してしまうことがあるので、
少しずつゆっくり飲ませることが
大切なポイントです。
小さじ1杯飲ませてみて、また5分から
10分様子を見ます。なんともなさそう
だったら、小さじ2杯に増やして
ゆっくり飲ませます。
また休ませて、小さじ3杯まで増やして
いき、50~100ccの水分が取れれば
とりあえずは安心です。
ゆっくり飲ませて様子を見ていると
親御さんもだんだん気持ちが落ち着いて
きます。
慌てていると赤ちゃんにも伝わって
しまいますから「大丈夫だよ」と
優しく声掛けをしてあげて下さいね。
脱水症状になっていないか見極める
ポイント
赤ちゃんの嘔吐後は、赤ちゃんが
どんな動作をとってもなんとなく
気になってしまいます。
私も娘が大量に嘔吐したあと、脱水
症状になっていないかが心配で心配で
仕方ありませんでした。
ここでは脱水症状になっていないか
を判断するポイントをご紹介します。
・唇や口の中が乾き、よだれがでない
・泣いても涙がでない
・おしっこの量や回数が減る
・機嫌が悪い、泣き声が弱々しい
・呼吸が荒くなる
・顔色が悪い
・皮膚がカサついている
・頭頂部の大泉門がくぼんでいる
このような症状がでた場合は、脱水
症状になっている可能性があります。
水分補給をして、早めに病院で
診察を受けましょう。
嘔吐後の授乳や離乳食の再開は?
前述の通り、ウィルスに罹って嘔吐を
した場合は胃が小さくなっています。
その為赤ちゃんが欲しい分飲める母乳は
胃の許容量を超える可能性があり、
また嘔吐をしてしまうことがあります。
母乳での授乳は落ち着くまでお休みして
搾乳して哺乳瓶で量を確認しながら
飲ませるか、ミルクにしましょう。
吐き気のおさまってくる半日が目安です。
完母のお母さんはちょっと辛いですね。
お乳も張ってきてしまいますが赤ちゃん
と一緒に頑張りましょう。
落ち着いたからと言って、長い間お乳を
吸わせてしまうとたくさん飲んでしまい
また嘔吐する恐れがあります。
いつもより短い時間で切り上げて、細目に
授乳することをおすすめします。
離乳食も嘔吐をした後は一旦お休みして
翌日以降、体調を見ながら少しずつ
再開しましょう。
大人も体調の悪いときはおかゆを
食べたり食事を摂らずに水分だけ
摂ることもありますよね。
赤ちゃんも同じように体調の悪いときは
無理せず離乳食を食べさせる必要は
ありません。
嘔吐前食べていた段階よりも一段階
戻してあげると胃に負担がかかりにくい
ですよ。おかゆや豆腐がおすすめです。
ゆっくりと少しずつ食べさせましょう。
おわりに
赤ちゃんのケアについて悩んだら
大人の場合はどうするかを思い出して
みるとわかりやすいですね。
すぐに水分を飲ませたり、離乳食を
食べさせて体力回復をさせたくなる
気持ちもよくわかりますが、ゆっくり
少しずつが大切なポイントです。
赤ちゃんの様子を見ながら、ゆっくり
治してあげましょう。