可愛い我が子はいつでも元気でいて
欲しいと、誰もが思います。
風邪を引かさないようにするのは
どの親御さんもやっていると思いますが
アトピーの予防について考えたことは
ありますか?
乳児は意外とアトピーを発症することが
多く、小さいうちからのケアが
非常に大切になってきます。
今回は赤ちゃんのアトピーを予防する
方法を紹介します。
アトピーの原因となる主な5つ
アトピー性皮膚炎という言葉を聞いた
ことがあると思いますが、具体的に
どんな症状かご存知でしょうか?
湿疹と強いかゆみが特徴で、症状が
落ち着いたりひどくなったりを
繰り返すのがアトピー性皮膚炎です。
アトピー性皮膚炎の原因は、主に
下記の5つと言われています。
・食物アレルギー
・ハウスダスト
・乾燥
・肌を洗いきれていない
・ストレス
食物アレルギーや、ハウスダストは
親御さんがアレルギーを持っていて
赤ちゃんに遺伝するケースもあります。
もし両親のどちらかが何かの
アレルギーを持っている場合は
赤ちゃんも持っている可能性が
ありますので除去・対策をすることが
大事なポイントとなります。
原因の中で見落としがちなのが、
皮膚の乾燥対策・清潔です。
乾燥対策や清潔を維持するためには
どのようなことを行うのが
効果的なのでしょうか?
赤ちゃんのアトピー予防のカギは
保湿にあった!
赤ちゃんの皮膚は大人の約1/3の
薄さと言われています。
産まれたばかりの赤ちゃんは皮膚の
機能や体の機能がまだ未発達で
自分の力だけで保湿を維持することが
難しいので、保湿をしてあげて
肌バリアを強くすることが必要です。
赤ちゃんは皮脂の分泌が多いのに
対して毛穴の機能が未発達なので
汗・汚れ・皮脂がたまりやすい
状態にあります。
神経質になりすぎる必要はないですが
毎日入浴をして、肌を清潔に保つ
ことが重要です。
ごしごしと洗わずに、石鹸の泡で
優しく洗ってあげてくださいね。
赤ちゃん用の石鹸は色々な種類が
販売されていますが、おすすめは
無添加の石鹸です。
防腐剤・香料などを含まない石鹸が
ドラッグストアでも売られています。
「無添加」としっかり表示されて
いますので、わかりやすいですよ。
普通の石鹸と比べて、価格は少し
高めです。泡立ちにくく、溶けやすい
のでなくなるのが早いのが難点です。
可愛い赤ちゃんのため!と思って
ぜひ無添加石鹸を使ってあげて下さい。
泡立てネットを使うときめ細やかな
泡で優しく、しっかりと洗って
あげられますよ。
赤ちゃんはよだれや母乳で口周りの
皮膚が濡れた状態でいることが
あります。都度ガーゼで優しく
拭いてあげましょう。
夏は汗が刺激や汚れの原因になります。
おむつをかえたときなどに裸にして
蒸しタオルで体を拭いてあげると
あせも対策にもなり、清潔を保てます。
入浴後・拭いた後は保湿ケアを
してあげましょう。
保湿剤も石鹸と同じく、無添加のもの
を選ぶと安心です。
保湿剤の強度はローション→クリーム
→軟膏の順で保湿力が強くなります。
冬の間は軟膏やクリームを使用して
夏は汗をかきますので、ローションを
日に何度か塗ってあげましょう。
近年だんだんと強くなっている紫外線
にも注意が必要です。
紫外線にあたると、皮膚は日焼けを
して乾燥します。
日焼けをすると肌がぱりぱりになり
ますよね。
赤ちゃんは大人よりも皮膚が薄いため
紫外線の影響を受けやすいです。
赤ちゃん用の日焼け止めクリームや
帽子も必要に応じて使いましょう。
大人も日焼けをしてしまったら
スペシャルケアとしてパックをしたり
いつもより保湿に気を遣いますよね。
赤ちゃんにも同じことが言えますので
日焼けをしたら特に保湿をしてあげる
ことが大切です。
赤ちゃんのアトピー性皮膚炎予防には
ストレスを無くしてあげることも
とても大切です。
ストレスは体から免疫力を奪っていき
ちょっとした刺激からもアトピー性
皮膚炎を引き起こしやすい状態に
してしまいます。
保湿をするとき、おむつがえのとき、
お母さんの手で優しく赤ちゃんの肌に
触れてあげてください。
「気持ち良いね」「さっぱりしたね」
と声をかけてあげることで赤ちゃんは
とってもとっても嬉しく、愛情を
注がれていると感じます。
出来るだけたくさんのスキンシップを
とることも予防の一つと言えます。
質の良い母乳でアトピー予防
母乳の質を良くする方法
赤ちゃんは離乳食が始まる約5ヵ月の
間、食べ物は口にせずお母さんの
母乳やミルクで成長していきます。
私の娘は3600グラムで産まれ、生後
5ヵ月の時は10キロありました。
完全母乳でよくここまで大きくなった
と当時は感動したものです。
赤ちゃんの成長を支える母乳は
お母さんの血液から出来ています。
成長に必要なたんぱく質を含んで
いるのはもちろん、免疫物質や
白血球も含まれています。
赤ちゃんの成長以外に菌や、ウィルス
からも体を守ってくれます。
母乳に含まれている栄養素の中で
特にアトピー予防に強い効果を
発揮してくれるのがオリゴ糖です。
オリゴ糖は便秘に効果があるというのは
皆さんもご承知の通りだと思います。
オリゴ糖は腸にいる善玉菌のエサに
なるので、オリゴ糖が腸内にはいると
善玉菌がどんどん増えていきます。
善玉菌が増えるということは悪さを
する悪玉菌が減っていきますので
結果的に腸内環境が良くなると
いうことになります。
赤ちゃんの腸内環境が良くなると、
体内に入ったアトピーを引き起こす
悪いものを吸収せずに、排出できる
ようになります。
そして、成長に必要な栄養や免疫力
アップのための免疫物質も吸収
されやすい腸になりますのでアトピー
を予防する事が出来るのです。
赤ちゃんにとって、母乳を飲むことが
大事なことがわかりましたが、
では質の良い母乳とはどんな母乳
なのでしょうか?
母乳は血液から作られていますので
血液が良い状態でないと、良い母乳は
作られません。
まずはお母さんの食事を見直して
母体を整えることが良い母乳を
作ることと言えます。
母乳育児はとってもお腹がすきますね。
しっかり朝昼晩三食摂りましょう。
野菜を中心に、肉も魚もバランスよく
食べることが大切です。
野菜をたくさん食べるのが意外と
難しいものです。蒸したり茹でたりして
かさを減らしたり、調理法を変えたり
して食べると飽きずに食べられます。
そして、水分も母乳にとられがちに
なりますので、水分も意識して
摂りましょう。
お味噌汁やスープに野菜やお肉を
入れて食べると調理も簡単ですね。
無性に食べたくなるものが甘い物や
揚げ物です。疲れているせいか
体が欲してるような気がしますよね。
質の良い母乳の話題になると、甘い物
を食べると母乳が詰まる、母乳が
美味しくなくなるという話題が
必ず出てきます。
甘い物を食べたからと言って母乳が
甘くなるわけではありませんし、
一食揚げ物を食べたところで、いきなり
体が変化するわけではありません。
大事なのはバランスです。
昨日はついつい甘い物を摂りすぎたと
思ったら次の日は控えめにしたり、
昼食が揚げ物だったら、夜は焼き魚で
ヘルシーにしたり、というような
工夫をするのが大事です。
家事に育児に忙しいと食生活を毎食
気にしてる余裕は正直ありません。
3日単位・1週間単位でいいので
トータルのバランスを見て食生活を
見直すと良いでしょう。
おわりに
アトピーを予防する大事なカギは
保湿・清潔・質の良い母乳です。
1人では何も出来ない赤ちゃんの
お世話は全てお母さんがやって
あげなくてはいけません。
毎日完璧にやろうとすると疲れて
しまいます。
なんでもほどほどが一番。
1回保湿をし忘れても、一食お母さんが
ジャンクフードを食べても大丈夫です。
「今日は疲れたから明日やろう」と
いう日があっていいのです。
赤ちゃんが一番好きなのは、お母さんの
にこにこ優しい笑顔です。
赤ちゃんとのふれあいも大切にして今
しかない幸せな時間を楽しんで下さいね。