離乳食が始まると、便秘になりやすい赤ち
ゃんが多いようです。
赤ちゃんが便秘を起こしてしまうと、「何
か良い便秘解法はないか?」と色々と調べ
たり聞いたり、試行錯誤しているママも多
いかと思います。
その中でも、みかんやオレンジが便秘に良
いと聞いたことはあるでしょうか?
みかんは甘みがあるので、好んで食べてく
れる赤ちゃんも多いですよね。
そこで、みかんが便秘に良いと言われてい
る理由や注意点、簡単なみかん離乳食レシピ
をご紹介します。
目次
赤ちゃんの便秘にみかんが良い理由とは
みかんが便秘に良い理由には、次のよう
なことがあげられます。
1.みかんに含まれる果糖が便を柔らかく
してくれる。
果糖は、腸内の善玉菌を活性化させてく
れます。善玉菌は、腸の調子を整えるに
は欠かせないものです。
2.食物繊維が含まれている
食物繊維は、便のもととなり排便を促し
てくれます。水分を吸って膨らむ性質が
あり、それが腸の働きも良くしてくれま
す。
3.ペクチンという成分が多く含まれている
ペクチンは腸の働きを活性化させ、便の
排出を促してくれます。また、腸内の水
分量も調節してくれ、便を出しやすい状
態にしてくれます。
4.水分が多い
便秘解消に水分は欠かせません。どんな
に良い成分を摂っても、水分不足だと便
が硬くなってしまい、便秘になりやすく
なってしまいます。
どれも、便秘の解消や予防に効果が期待
できる要素のようですね。
赤ちゃんの便秘にみかんが良い?注意点について
しかし、気を付けたい成分もあります。
それは、食物繊維で、食物繊維には2種類
あります。
不溶性食物繊維と水溶性食物繊維です。
不溶性食物繊維は水に溶けない食物繊維で
す。腸内で水分を吸い、腸の働きを良くし
てくれるのですが、摂りすぎると便を硬く
してしまうこともあります。
早く便秘を良くしたいからと言って、沢山
摂ってしまうと余計に便秘を悪化させてし
まう可能性があるので、適量を見極めなく
てはいけません。
もう一つの水溶性食物繊維は、不溶性食物
繊維とは逆に水に溶けるものです。腸内で
水にとけてドロドロとした状態になります。
その働きが、便を柔らかく排便しやすい状
態にしてくれるのですが、摂りすぎると下
痢を起こしてしまう可能性があります。
どちらにせよ、みかんなどの食材をあたえ
る際には、適量を与えなければいけないと
言うことです。
いくら便秘に良いからと言って、与えすぎ
ると、効果を得るどころか余計に便秘を悪
化させてしまったり、下痢などの他の症状
をおこしかねないのです。
みかんを与える時は、少量から始め様子を
みて量を調整していきましょう。
離乳食初期の赤ちゃんから与えることがで
きます。薄皮も綺麗に剥いてあげて、実を
潰したり細かく刻むなどして与えてあげま
す。また、果汁だけを飲ませるのも良いで
す。
離乳食中期頃になると、ある程度固形のも
のも食べられるので、薄皮や筋も細かく刻
んで食べさせると便秘により効果的になり
ます。
みかんは、年中スーパーなどで売られてい
て手に入りやすい食材でもありますし、甘
みもあるため好んで食べてくれる赤ちゃん
も多いので、離乳食にはとても便利な食材
の一つかと思います。それが、便秘にも良
いとなると、まずは試してみても良いので
はないでしょうか。
赤ちゃんの便秘にみかん以外で良いものとは
そして、みかんのように便秘に良いと言わ
れている果物が他にもあります。
・りんご
・キウイ
・バナナ
・いちご
・梨
・柿
・プルーン
・パイナップル
みかんばかりだと、皮膚が黄色っぽくなる
(柑皮症)場合もあります。
好き嫌いもあるはずですし、アレルギーの
赤ちゃんもいるかと思います。なので色々
と試してみるのも良いですね。
赤ちゃんの便秘にみかんを使った離乳食レシピ
☆ミルク+みかん
〈材料〉
・粉ミルク 適量
・みかん 2~3房
適量の溶かした粉ミルクに、1~2房の
みかんをすり潰して混ぜます。離乳食初期
の赤ちゃんは薄皮も綺麗に剥いてから、す
り潰して下さい。果汁だけを混ぜても良い
です。
☆みかん+にんじんペースト
〈材料〉
・にんじん 1/3本
・みかん 3~5房
にんじんを1㎝角に切り柔らかくなるまで
茹でます。耐熱皿にのせレンジで温めても
良いです。柔らかくなったにんじんをすり
潰すかミキサーにかけペースト状にします。
それに、みかんの果汁を加え、混ぜ合わせ
ます。
手軽で簡単なレシピですので、ぜひ参考に
してみてください。
ウチの子は、最初のミルクみかんがお気に
入りのようで、喜んで飲んでくれます。ミ
ルクがみかんの酸味をまろやかにしてくれ
るので、赤ちゃんには飲みやすいと思いま
す。
おわりに
みかんは、便秘解消に良いだけでなく、ビ
タミンやミネラルも多く含んでいるので赤
ちゃんの健康に良い食材です。
離乳食初期の赤ちゃんからでも与えること
ができるので、赤ちゃんが便秘でお悩みの
時はぜひ1度、少量ずつから与えてみてく
ださい。